USDA: 米国オーガニック産業の新たな問題に関する報告

1990年代後半以降、米国のオーガニック生産は2倍以上に増加しているが、消費市場はそれ以上のスピードで成長している。オーガニック食品の売り上げは5倍以上増加し、1997年には36億ドル(約3478億円)規模だったのに対し、2007年には189億ドル(約1兆8260億円)に拡大した。


米国の消費者全体の3分の2以上が少なくとも時々オーガニック生産物を購入し、28%が毎週購入するという。このデータは北米の有機食品業界団体であるオーガニックトレード協会 (The Organic Trade Association 以下 OTA) による。市場の急成長により、オーガニック原材料や製品の供給不足が生じるうえに、新たな問題が発生している。新たな環境ラベルとの競合や、米国経済の悪化を受けて、割高な商品の売り上げが懸念されるのだ。
際立つ割り増し価格や、急激に増加する需要、市場を取り巻く状況が流動的に変化する様は1990年代後半以来、米国オーガニック業界を特徴づけてきた。この10年の初めには、オーガニック生産物への需要は供給量を上回っていた。供給量が少ないために、オーガニック業界全体における成長に限界があったと市場関係者は語る。たとえば、オーガニック製品取扱い業者の44%が、2004年には、必要な原材料や製品の供給が不足気味だったという。さらにその年、取り扱うオーガニック生産物のうち、少なくとも一製品は市場の需要に対応できなかったと回答する者が13%にのぼった。このデータは米国農務省経済調査部 (USDA Economic Research Service) の調査による。
しかし最近になると、米国のオーガニック生産者やメーカーは、景気後退がオーガニック食品の国内売り上げに与える影響に苦慮している。調査によると、オーガニック製品の消費者の多くは商品を購入する際に支払う価格差をあまり考慮しないようだ。オーガニック製品を頻繁に購入する消費者は、最近の景気後退においても購入を続けるだろう、しかし時々購入する消費者は買い物を制限するかもしれない。また、新規消費者数の比率が減少する可能性も否めない。 
参照URL:http://www.ers.usda.gov/
Organic-Market.infoより
http://www.organic-market.info/

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