ウズベキスタン:Marap社の太陽光とバイオマスによる乾燥機

ADA(オーストリア開発庁)と協力し、また同庁から援助を受ける形で、ウィーンのMarap HandelsgmbH社は、世界最大規模のカーボンニュートラル(訳注:排出するCO2量と同量の吸収策を講じてプラスマイナスゼロにすること)の太陽光およびバイオマスによる乾燥機を、ウズベキスタンのサマルカンドにあるMarap社100%出資の子会社、Silk Road Organic Foods社の敷地内に設計施工した。


太陽光による機械の一部分は、記録的な早さで設計施工され、今年6月に使用が無事開始された。この新しい太陽光乾燥機に加え、これまでに倍増した同国の乾燥生産力により、Marap社は現在広大に広がる野生の収穫地だけでなく、自社農場やTurkiston Gulbaというフェアトレードの小規模農家からなる集団から得る新鮮な果物や野菜という増加傾向にある材料を加工できる体制にある。
この太陽光による乾燥機への高額な初期費用にも関わらず、この選択がなされたのは、ウズベキスタンでは年間300日以上も晴天が続くため、いずれ維持費が基本的にかからなくなるからだ。さらに、太陽光による乾燥機はガスや電気で動くシステムよりもオーガニックの概念に沿っている。Marap社はトンネル式乾燥機という形式の持続性がある乾燥方式に投資すると決めている。このトンネル式乾燥機は、数多くの個別パーツからなり、これはバッチごとの乾燥を確実にし、それにより乾燥した商品に100%のトレーサビリティを保障する。この方法により、フェアートレードの小規模農家による少量の収穫物ですら、分別して乾燥する事ができるのだ。
チェリー類(スイート、サワー、ゴールド)、ベリー類 (桑の実、クロウメモドキ、クコの実、ベルベリー、イチゴ 、ニワトコ、ラズベリー、グースベリー), レーズン類 (茶、緑、黒)、メロン類 (スイート、ハニー、スイカ)、 ナツメヤシベリー、ザクロ、柿、梨、カリン、ワイルドアプリコット、プラム、リンゴなどの多彩な種類のオーガニックドライフルーツの他、 ズッキーニ、トマト、なす、ニンジン、パセリ、などの高品質のドライ野菜が常時入手可能だ。更なるプラス効果としては、フェアトレードの小規模農家からなる集団が地元で採用され、彼らが生産するオーガニックフルーツおよびオーガニック野菜をSilk Road Organic Foods社で適正な価格にて購入する事ができるのだ。
バイオマスリサイクル可燃システムでできた乾燥機の第二の部分を今秋導入するにあたって、Marap社は夜間や天気の悪い時でもオーガニックで生の原料を乾燥させることができるようになる。これは暖かい空気からエネルギーを吸い取ることで可能になり、地元のエネルギー供給源や天候に関係なく稼働する事ができる。ナッツの殻や種、果物の種などフルーツやナッツを加工する際に出る農業廃棄物や、副生物はこの乾燥機に利用する事ができる。
Marap社は将来のプロジェクトの為にノウハウを構築する事へ重要性を見いだしている。 Silk Road Organic Foods社があるサマルカンド周辺の小規模の手工芸品企業は、この施設の立ち上げに積極的に参加した。また、 同様のエネルギー節約プロジェクトが近い将来より多く実現されるようにとの希望とともに、この試作プロジェクトに関する技術的ノウハウが地元の施行企業へ伝えられた。こうする事により、気候保護の為の小規模ではあるが永続的な貢献が期待できるのだ 。
出典:Organic-Market.infoより
(翻訳:越川 加奈子さん)

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