植物原料の化粧品:未だ残る、技術と環境破壊における問題点

出典:Organic Monitor? Press release

近年、自然素材の色調範囲は幅広くなったが、Organic Monitor は天然の原料を使う際の化粧品製法は未だ技術と環境破壊における多くの問題に直面しているとみている。
天然でオーガニックな全身ケア製品の開発者にとって、製品の保存性は依然として技術上の1番のハードルとなっている。多くの植物性添加物が保存料としての役割を果たすようになってきたとはいえ、製造配合が多様なため、万能な原料というものは一つもない。製品の安全性は大きな問題の1つで、天然の防腐剤となるいくつかのものでも、変色や香りの変化を引き起こす。天然の界面活性剤は他に疑問の余地が残っており、認証機関が自然科学作用を認めることに賛成出来ないのもそのうちの1つである。

天然の乳化剤と材料強度・粘度の分野において大きな進歩がおきている。
Organic Monitor は多くの成分は今や上質なスキンケア乳液を製造することが可能であるとみており、そして天然素材から成分を抽出する際に環境破壊を起さない技術の目覚しい開発が始まっている。多くの材料会社は加工処理技術と保存方法に精力を注いでいる。例えば、AkzoNobel社のZeta Fraction技術は従来よりも環境に影響を与えにくい方法で天然の活性物質を植物原子から取り出すことを可能にした。Mibelleバイオロジーは植物の茎の細胞技術を使って、植物から活性物質を抽出している。

PhytoCellTecの技術は、稀少でめずらしい植物の種類から有効成分を抽出し、それを方法によっては保存できるとした。植物を原材料とした保存処理の方法に向けた動きは、大手事業者によって一部行われている。世界で最も大きい化粧品会社のL’OrealとNatura Brasilの2社は、植物製法による環境負荷を低減するための公約を作っている。L’Orealは、その時に存在する環境負荷の低くてかつ新鮮な化粧品材料のみを使用するとの声明を出した。

近く発売のSustainable Cosmetics Summit誌で示されるように、植物原料による環境への影響を甘くみてはならない。調剤士は合成化学製品を植物原料に移行できればと思うかもしれない。たとえそれが生態系の意図しない結果であってもだ。化粧品用として最も幅広く使われている植物性オイルであるパームオイルは東南アジアの熱帯雨林の破壊の原因を招いた。
自然香料における環境に負担の少ない供給元の確保についてはもちろん、化粧品用の食品成分の拡大についても問題は未解決のままである。

02.10.2013

翻訳:大橋 智美

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