静と動の狭間で生きる、世界最大の生物

世界最大の生物と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?

 

実は、「キノコ」なのです。そうです。
キノコです。あの、キノコです。
スーパーとかでも売ってるおなじみのキノコです。(写真はSugar Bee Farmのオイスターマッシュルーム

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キノコは、生物じゃなくて植物じゃないの?と思うのですが、実は植物にも動物にも分類されない、「菌類」。カビとの違いは、「目にみえる大きさで胞子が育つか」ということ。傘がついた、地表に出ているキノコは、実は土の下に眠っているものの一部分が伸びて、胞子を出してさらに広がるためのものでしかなく、本体は土の下にその菌糸を張り巡らせているものなのです。

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キノコの種菌。この菌糸がさらに増殖して、湿度、温度、光など地表の条件がそろったときに地表に「キノコ」が表れるのです。意外なのですが、キノコの成長には光が欠かせないのだとか。
→この奥が深いキノコを興味深い方法で育てているファームへ行ってきたレポートはこちらから!「アーバンファーム:キノコ農家を訪問してきました

世界最大の生物である「キノコ」は、実は1992年にアメリカのオレゴン州ので発見された「オニナラタケ」というキノコで、DNA鑑定によって、その山に生えているキノコは全て同一生物であることが確認されたそうです。

その全体の大きさ(菌糸の大きさ)は、8.9平方キロメートル(2200エーカー)。世界一大きい生物に認定されています。推定総重量605トン、推定年齢2400歳、さらにキノコは寿命などはないので、今もどんどんその菌糸を広げて大きくなっているのです。

ちなみに、世界第2位のきのこは、なんと、私が住んでいるウィスコンシン州と隣のミシガン州の境にある(近い!)山の
「ヤワナラタケ」というキノコのようです。

きのこはとても面白い生物で、育てるのも簡単で、(種類による)きのこができていく過程というのは、とても興味深いです。また、きのこは森にとっては不可欠な存在。(*種類によっては寄生虫のように木を枯らしてしまうものも。オレゴン州の「オニナラタケ」は山全体がそのきのこに汚染されてしまってるそうです。)

地面の下でじっと待って、条件がそろったら子実体(キノコ)を出して栄養を送り、繁殖のため、胞子を放出。自然界で育つ場所は、倒れた木や、動物の遺骸を基にして繁殖するものも多く、時が止まった遺骸、「静」から、新たな命を生む、「動」。生命の狭間でゆらゆらとしているような、神秘的なイメージを持つのは私だけでしょうか・・

植物とも違う、「生物」なのです。

私たちも地元の農家さんから栽培キットを買って、物置クローゼットで(笑)マッシュルームを楽しみながら栽培中です。4、5回収穫できました。採りたてのキノコ、美味しかったですよー!栽培キット、もし見かけたらぜひ。おすすめです。

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Aki S. Norton

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