-25度の中、酪農家でスローフードイベント!

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抗生物質や、成長ホルモンなどを一切使用せずに牛や鶏を育てているファームで開かれた、スローフードレストラン、ブレイズ主催のイベントに参加してきました!今回は、イベント概要、ウィスコンシン州とアメリカのオーガニック事情と、オーガニック畜産業概要についてのレポートです。

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このイベントは、以前紹介したスローフードレストラン、ブレイズが毎年開催しているイベントで、今年で3回目。チケットもすぐに満席になる人気イベントで、今回も、すぐに満席、キャンセル待ちがでていました。参加人数は、30人ほどでしょうか。家族で参加する人も多かったように見えました。

今回の会場だった「ジェフ・リー・ファーム」は、都市から車で40分ほどのところにあるファーム。とても寒い中外でのアクティビティなので、重装備必須です。私たちも重ね着し、さらにスキーパンツを履いて、最大限に重装備した上で参加しました。

いやー、この日は寒かった笑。また、このイベントのスノーシューとは、雪上歩行具で、下記の写真のような形をしたものです。寒い日が続くと、暖かい家に引きこもりがちになってしまいがちなので、この厳しい冬にこそ、この時期が待ち遠しくなるようなイベントをしないとね!ということで、ブレイズが毎年恒例の開催にしているようです。

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さて、まず会場に着いてから、まずはアップルサイダーや、ホットココア、もしくはウィスキーで体を暖めてから出発。私たちは写真を撮ったり、風景を楽しみながらのんびり組だったので、一番最後に。オーナーの方が、迷子にならないように最後の私たちを待ってくれていて、結局ほぼ最初から最後まで一緒にルートを回って、その間もファームのことをお話してくれました。

今回スノーシューで回った森は、森は16エーカー。大きな森ですね。小さな小川があったり、森の中や、周りを歩いたり・・ここまで寒くなると、なかなか長い間外を歩くことがないので、とても新鮮な時間でした。初めてのスノーシューで何回かこけましたが・・笑。冬の空気はとても澄み渡っていて、なんだか体がクレンジングされるような、気持ちよさ。写真は、オーナーのジェフの後ろ姿です。

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ウィスコンシン州は、カリフォルニア州に次ぎ、オーガニック農土の面積が大きい州で、秘密はこの厳しい冬にあるようです。この寒さにより、地表の植物は枯れ、長い冬のあとの春から夏にかけて時間をかけて土の栄養分となり、土を豊かにします。さらに、とくにウィスコンシン州の南西部は、氷河期に、氷河が到達しなかった、「ドリフトレス」大地として知られています。そのため、豊かな表土が残り、アメリカでは「酪農州」として有名です。野菜の栽培だけではなく、畜産がとても盛んで、郊外に行くと、牧草を食んでる飼ってる牛達をよく見かけます。

このファームは、現在5代目で、ドイツからの移民だったひいひいおじいちゃんが、アメリカに移住し、1849年にファームの土地を買い、家を建てるまでは馬で行き来しながらファームの土地に家を建て、それから引っ越しをしたのだとか。その家はもう残っていないそうですが、今も同じところで農業を経営されています。写真は、敷地内にある森です。

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操業以来、一度も病気の手術後などの理由意外で、動物に対して抗生物質を使ったことはありません。育てている牛も、アメリカでも珍しい、北イタリアの「ピエモンテ牛」を育ています。期限は2万5000年前までさかのぼります。オーナーであるジェフによると、このタイプの牛は、皮下脂肪や筋間組織が非常に少なく、赤味肉が特徴の品種で、100%牧草で育った牛は、香り高く、柔らかな赤味肉が味わえるそう。

1時間ほど、スノーシューで森の散策を楽しんだ後のディナーと、たき火を囲みながら見た夕日は、とても印象的でした。

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近年アメリカでは、この「抗生物質」や、「成長ホルモン」などを投与せずに育てられたオーガニック畜産が、注目を浴び、さらに大きなマーケットへと成長しています。私は、アメリカに来てから、スーパーにて「free of hormones and antibiotics(成長ホルモン、抗生物質不投与)」、「free range(平飼い)」などの表示を見て、はじめて牛や、鶏などに病気の予防や成長促進のために、抗生物質を含めた配合飼料が与えられたりしている事実を知りました。国内産の鶏でも、出荷の7日前までは抗生物質を含めた配合飼料、24種類の成分を含む抗菌性飼料添加物の投与が、農林水産省の規定でも認められています。ですが、その成分の安全性について、24成分中の11成分は、現在も食品安全委員会において調査中とのことで、明らかにされていません。ー農林水産省ホームページ「抗菌性飼料添加物のリスク措置」参照

オーガニックな畜産とは何でしょう?
EUでは2006年より抗生物質を成長促進剤として動物の飼料に添加することを禁ずる法律が施行されています。3月の始めに、米マクドナルドが、今後2年をかけ、ヒトに使用される抗生物質を投与し飼育された鶏肉の購入を段階的に中止していく方針を発表しました。アメリカ最大の鶏肉買い付け量を誇るこのマクドナルドの決定は、抗生物質の過剰投与からの脱却や、消費者のオーガニック鶏肉への注目など、業界に大きな影響を及ぼすことは間違いありません。

日本でも、昨年に中国産の「期限切れ」鶏肉が問題となりましたが、「期限切れ」になる以前の、育成環境・加工状況についても
着目すべきではないでしょうか。私もよく知らなかったこともあり、これを機会に色々調べてみようと思います。そのまとめは、またこの記事の後編でお伝えできたらと思います。農林水産省のホームページで、日本の規制について調べることができます。また、オーガニック畜産に関する過去のニュース記事もありますので、ぜひ参考にしてくださいね。

農林水産省:家畜に使用する抗菌性物質について
どうしてオーガニック鶏肉を購入するのか?
世界の科学者、農場での抗生物質利用に行動を求める
養鶏で使う抗生物質が原因の死亡者数、科学的に特定

最後に、帰りに見た、とても綺麗な夜空の写真を。暗くて分かりづらいかもしれませんが、とっても綺麗でした。

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Aki S. Norton

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