ポルトガルのオーガニック製品市場

ポルトガル農業省によれば、1993年当時2,799haに過ぎなかったポルトガルのオーガニック耕地面積は、2002年は85,912haになった。1998年以来、オーガニック耕地はほぼ3倍になった。


主なオーガニック作物は、オリーブ、牧草、穀物、ワイン用ぶどうである。オーガニック栽培がさかんな地域は南東部のアレンテジョ、中東部のベイラ・インテリオール、そして北東部のトラス・オス・モンテスである。これらの地方は、内陸に位置しており、海岸沿いの地域に比べ開発が進んでおらず、公害の影響も少ないという利点がある。
ポルトガル国民の食品の安全性や環境問題に対する意識は、ここ数年で確実に増えてきた。しかしながら、ポルトガル国内のオーガニック食品消費はまだ限られたもので、食品市場の1%に満たない。
あらゆる生産者、加工業者、輸入業者は管轄当局である農業省所属の研究所(Instituto de Desenvolvimento Rural e Hisraulica=IDRHa)に登録しなくてはならない。IDRHaは、EU規定が的確に適用されているかを監督することを含め、オーガニック農業に関する全ての責任を負っている。
また、ポルトガルにはSOCERT−PORTUGALとSATIVAという2つの公的な認証機関がある。
ポルトガルのオーガニック消費が増加しない原因として、積極的なマーケティングが皆無に近いことから、消費者がオーガニック食品に関心をもっていないことが挙げられる。また、生鮮品など腐敗するものについては特に、高価格が消費の拡大を妨げている。しかしながら、集約農業での化学物質の投入に反対する人々の増加に伴い、オーガニック製品を求める「ニッチ市場」は成長を見せている。
AGROBIOは、オーガニック農業の促進を目的とした先駆的な団体である。1985年に創設されたAGROBIOは、1995年まで技術支援ならびに認証を行ってきた。AGROBIOは団体のメンバーが使用する「てんとう虫」のラベルを開発し、生産者と消費者をつないできた。そしてこのてんとう虫ラベルは農薬を使用しない、環境に優しい品質の良いオーガニック製品のシンボルとなってきた。1997年AGROBIOは、リスボンで最初のオーガニック展示会TERRA SAを催した。
USDA FAS GAINレポートより抜粋

関連記事

アーカイブ

項目別

ページ上部へ戻る