83%のフランス人はオーガニック食品に好印象をもっている

第1回めの「フランスにおけるオーガニック製品の認知と消費に関する調査」がAgence Bio(フランスのオーガニック農業発展と推進のための国家機関)によって実施された。2003年実施のこの調査の結果は、オーガニック食品はフランス人の間でとてもよく認知されているという、堂々たるものだった。83%のフランス人がオーガニック製品に対して、良いイメージを持っていた。


質問を受けた人々が、「オーガニック」と聞いて思い浮かべるものは、自然と好意的なコメントだった。83%の人々が“自然”や“健全”なものと認識している。
さらに言えば、以下のような特徴もフランス人に大変高く評価されている:85%が「オーガニック食品は化学物質を使用せずに栽培しているからより自然」だと答え、79%が「(オーガニックでないものに比べて)体にも良い」と答えている。またオーガニック食品の環境に関する側面もフランス人は評価している。「オーガニック製品は環境の保全に貢献している」と答えた人84%、「家畜の一生も尊重している」と答えた人は74%。
フランス人の37%がオーガニック製品を定期的に消費している。CSA(様々な意識調査を行う会社)とAgence Bioが行った調査の結果によれば、オーガニック製品を消費する主な理由は次の3つだということが明らかになった。実際、消費者がオーガニック食品を買い、食べるのは、
−その食品の品質や味が良いから(91%)
−健康のため(91%)
−その食品が安全なものだと確信できるから(90%)
である。これに続く2つの大きな理由は次のとおり。
−環境を守るため(79%)
−倫理的な理由のため(70%)
◎54%のフランス人が既にオーガニック経験済み
日常的にオーガニック食品を購入するフランス人の数は37%にまで増えてきた。17%は少なくとも週に1度はオーガニック食品を消費し、少なくとも月に1度はと答えた人は20%にのぼった。これら日常的にオーガニック食品を購入している人々はすべて、今後もそれを続けよう、あるいはさらに増やそうと考えている。実際ほぼ8割(77%)が今までどおり買いつづけていきたいと答え、23%は増やしたいと答えた。
◎価格と便利さ−ネックとなる2つの要因
オーガニック食品を買わない主な原因は、いわゆる一般のものに比べて高い価格である。高くなるのは、非常に厳しい規定に従っているから、収穫量は少なくなるから、人手は増えるから、要求される技術を導入する必要があるから、検査認証の費用がかかるから・・・と様々な理由がある。56%のフランス人が、オーガニック食品を買わない理由に価格が高すぎるからというのを挙げている。しかし、入手しやすさというもう1つの理由も消費を左右する大きな原因となっているようだ。日常的にオーガニック食品を消費する人の87%が、いつも利用する店でオーガニック食品が簡単に手に入ればもっとオーガニック食品を買うようになると答えているのだ。
◎ABマーク−十分な認知
※ABマーク=フランスのオーガニック食品を示す国が定めるマーク
日常的なオーガニック食品消費者の89%がABマークを知っており、それがオーガニックであると認識するための手段としてもっとも利用されている。実際買い物をしているとき、ABマークがあるからオーガニック食品かどうかがわかると答えた人は64%いた。その他の見分け方としては、「オーガニック」という言葉や「オーガニック農業産」という表示があるが、それをもとにしている人は、それぞれ44%、40%とABマークに比べるとずっと少なかった。
◎オーガニック農業−消費者の心配に対する1つの答え
オーガニック食品を購入している人々の実に81%は、食品の安全問題に対する不安を解決するものとして、オーガニック農業に満足していると答えている。環境に対する不安を解決してくれるものとしても72%がオーガニック農業に満足していると答えた。
◎オーガニック食品消費者の横顔
37%を占めるオーガニック食品の日常的購入者について、いろいろ重要なことが明らかになった。オーガニック食品購入者のうち、女性が40%・男性が33%であった。オーガニック食品をもっとも購入している(全体の41%)年齢層は、35歳〜64歳。大部分の人が現役で、特に自由業もしくは役職をもった人が目立つ。(これらの人々の55%がオーガニック食品の消費者)これらの人々は人口10万人以上の大都市(そこでは人口の41%がオーガニック食品を消費)に住んでいることが多い。さらに分析を続ければ、恐らくイル・ド・フランス(パリ近郊。人口の50%がオーガニック食品の消費者)や地中海沿岸(同44%)には、日常的なオーガニック食品の購入者がたくさんいるということがわかるだろう。
◎オーガニック食品の中味
もっとも消費されているオーガニック食品は、乳製品である。74%のオーガニック消費者が購入している。それに続くのが野菜・果物と卵で、それぞれ70%、65%という高い数字を示している。以下、パンその他の穀類(53%)、鶏肉(50%)。
ずっと消費されてきたオーガニック食品は野菜・果物と鶏肉、卵である。というのもこれらの製品を5年以上買いつづけている消費者はそれぞれ46%、44%、43%にのぼっている。
オーガニック牛肉は、オーガニックの中では新入りといえる。実際オーガニック牛肉消費者の74%がここ最近の5年間で新たに購入を始めるようになっているからだ。このように新たにオーガニック牛肉を購入するようになった消費者は、間違いなくBSE騒ぎに端を発しており、その後それが継続しているということだ。現在、オーガニック食品購入者の29%がオーガニック牛肉を購入している。
◎どこでオーガニック食品を買うか?
消費者はオーガニック食品を主に以下のような場所で買っている。
−大規模あるいは中規模スーパー(72%)。食品全般だが特に牛乳、乳製品の購入。
−マルシェ(39%)。特に野菜、果物。
−オーガニック専門店(21%)。食料品雑貨、ワイン、その他の飲みもの。
−パン、穀類、肉はそれぞれの商店や職人のところへ。
*CSAの調査は、1000人のフランス人(性別、年令18歳以上、職業・社会的地位、地方などが分散するように抽出)の住居に赴き一人一人に対してアンケート調査を行っている。
Agrisalon.comより

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